士林官邸正館は、1949年に台湾省政府が建てた迎賓館を基礎に改修されたものです。シンプルで実用的な二階建ての切妻屋根の、木造と鉄筋コンクリートを融合させた構造になっています。2006年に修復工事が始まり、2009年11月に完成しました。
官邸は、蒋介石と夫人が生活していた正館だけでなく、侍者や警備員が駐在した宿舎も深緑色一色に塗られています。周囲の木々に調和し、目立たないため、防護効果も兼ねています。
士林官邸正館の小さな庭園では、花や魚、鳥が優雅な生活の雰囲気を醸しています。また、正館のリビングからは、当時の蒋介石の家庭での暮らしを垣間見ることができます。
(参照:士林官邸公式ウェブサイト)