台博館における最初の新世紀常設展—「台湾発見:台湾博物学と博物学者の年代の再訪」は博物館の収蔵品に回帰する展覧です。展示場内には合計で367点の博物学標本や文物が展示されており、そのうち台博館の貯蔵品は計265点に及びます。これら265点の貯蔵品の中には、著名な発見者本人の手で採集され記録された歴史的標本もあります。例えば、森丑之助と菊池米太郎が前世紀初頭に採集した泰雅長衣、史前石器、鳥類標本などが展示されています。また、有名な人物により採集されたわけではないけれど初公開となる「歴史的初公開展」もあります。ここでは、近年発見された佐久間財団が1920年代末に貯蔵していたモーナ・ルダオの貝殻製の足首の飾りなどが展示されています。
国立台湾博物館土銀の展示館にある常設展覧は「古生物大展-生命の詩と変化のダンス」であり、化石の記録、地球生命の変化の神秘、古代生命が地球形成初期の劣悪な環境に適応するために行なった努力と変化などについて公開しています。「台湾土地銀行行史展示」は台湾土地銀行の旧本店(すなわち勧業銀行台北支店の旧ビルディング)の金庫及び二階展示区にて銀行成立初期の銀行帳簿、貸付番号札、行員手帳、土地測量器、土地改革史籍、土地実物債券、公地放領手帳、金融事務機器などの貴重で珍しい文物史料を展示しています。また、台湾土地銀行行史館の見学にお越しいただく皆様は、台湾土地銀行がこれまで歩んで来た発展の変化を深く知ることができる以外に、台湾近代金融の発展、土地改革、国家建設、経済成長の歴史的脈絡を探ることもできます。